1. 「トランジット」という言葉の罠
LCCの多くは、乗り継ぎ地で荷物を自動で転送しません。そのため、利用者は「入国審査→預け荷物の受け取り→税関通過→出発ロビーへ移動→再チェックイン」という手順を踏むことになります。これを行うためには、法律上その国へ「正式に入国」している必要があり、単なるトランジット旅客としての法的保護を受けられないことがほとんどです。
2. 電子渡航認証(eTA/K-ETA)を忘れるな
例えば、カナダをLCCで経由して米国に行く、あるいは韓国を経由して東南アジアに行く場合。日本人は観光ならビザ免除ですが、多くの国でeTAやK-ETAなどの電子登録が義務付けられています。「外に出ないから大丈夫」という理屈は通じません。チェックイン時にこれらの登録が確認できなければ、飛行機に乗ることすらできません。
3. 残存期間「6ヶ月」の鉄則
最終目的地の入国にはパスポートの残存期間が3ヶ月で十分であっても、経由地が「残存6ヶ月以上」を要求している場合があります。入国審査官から見れば、あなたは「その国に入ってくる一人の外国人」でしかありません。LCCの乗り継ぎルートを組む際は、経由するすべての国の入国要件を、外務省のウェブサイト等で二重・三重に確認することが必須です。