1. SFOの利便性:LAXとは雲泥の差の直結アクセス
ZIPAIRの直行便就航により、学生やバックパッカーでも気軽に飛べるようになったアメリカ西海岸の美しき港町、サンフランシスコ(SFO)。ロサンゼルス(LAX)の空港アクセスが地獄であるのとは対照的に、SFOの空港アクセスは全米トップクラスの快適さと洗練さを誇ります。
その最大の理由は、国際線ターミナルから一歩も外に出ることなく、そのままエスカレーターで「鉄道の駅」に直結している点です。複雑なシャトルバスへの乗り換えや、タクシーを探して広大なターミナルを彷徨う必要は一切ありません。入国審査を終えて荷物を受け取ったら、標識の「BART(バート)」または「Trains to City」という文字を追うだけで、あっという間に市内へ向かう電車に乗り込むことが可能です。
2. 迷う余地なしの絶対王者「BART(バート)」
SFOからサンフランシスコ市内中心部(ダウンタウン)へ向かう場合、移動手段はあれこれ悩む必要はありません。「BART(Bay Area Rapid Transit:バート)」という高速鉄道に乗る一択が、100点満点の大正解となります。
このBARTは、サンフランシスコの心臓部である「Powell St.(パウエル・ストリート)駅」や金融街の「Montgomery St.(モントゴメリー・ストリート)駅」など、主要ホテルの密集エリアの地下を完璧に貫通しています。SFO駅からダウンタウンの主要駅までは乗り換えなしの1本、所要時間は約30分、料金も片道$10.30(約1,500円)です。サンフランシスコ名物の渋滞(ベイブリッジやUS-101の慢性的な混雑)とも無縁であり、時間・安さ・手軽さの三拍子が揃った最強の移動手段です。
3. スマホで即完結:「Clipper Card」の必須化
BARTに乗る際、券売機の前で長蛇の列に並び、いくらチャージすればいいのかを路線図と睨めっこする時代は終わりました。現在、最もスマートな乗車方法は自分のスマートフォンのApple Pay(またはGoogle Pay)に「Clipper Card(クリッパーカード)」を発行することです。
Clipper Cardは交通系ICカード(日本のSuicaのようなもの)で、BARTはもちろん、市内のケーブルカーや路面電車(Muniバス)、フェリーまで乗り放題になる魔法のパスです。駅の券売機でプラスチックの物理カードを買うと発行手数料として$3が取られますが、iPhoneのウォレットアプリ等から「交通系ICカードを追加」でClipper Cardを作成し、クレジットカードからApple Pay経由でチャージすれば、カード発行手数料が無料($0)になります。日本にいる間にスマホ上で作成・チャージ(とりあえず$20ほど入れておけばOK)を済ませておけば、SFOに到着した瞬間、そのままスマホを改札にタッチするだけで通過できます。
4. Uber/Lyftの使い所:サンフランシスコならではの罠
ここまでBARTをゴリ押ししてきましたが、車を使った方が良い、あるいは「車を使わざるを得ない」ケースが存在します。それは「ホテルの場所がBARTの駅から遠く、かつ『サンフランシスコ特有の激しい急坂』の途中にある場合」です。
サンフランシスコの坂道は、日本の常識をひっくり返すほどの傾斜(立っているのもやっとのレベル)が街中至る所に存在します。もしBARTの駅からホテルまで徒歩10分だったとしても、その道が強烈な上り坂であれば、重いスーツケースを押しながら登り切るのは物理的に不可能です。坂の途中にホテルを取ってしまった場合は、潔く空港からUberやLyft(指定の乗り場から乗車可能。ダウンタウンまで$45〜$60程度)を呼んで、ホテルの車寄せまで直接運んでもらうのが賢明です。
5. 深夜到着の絶対回避ルール:急激に悪化する治安
サンフランシスコは世界的なIT企業が集まる富裕層の街である一方で、コロナ禍以降、一部エリアの治安とホームレス問題が深刻化しています。
ZIPAIRはホノルル経由等でなければ昼間に到着することが多いですが、他都市からの乗り継ぎなどでSFOに【夜21時以降】に到着してしまった場合、「BARTで市内まで行き、夜のダウンタウンの地上を歩いてホテルへ向かう」という行動は絶対に避けてください。特に、BARTの「Civic Center(シビックセンター)駅」周辺や、Powell駅の南西に広がるテンダーロイン(Tenderloin)地区周辺は、真っ昼間でも薬物中毒者が徘徊しており、夜間は一般人が絶対に足を踏み入れてはいけない「デンジャーゾーン」と化します。
日が暮れた後にSFOに到着した場合は、交通費をケチるという発想は捨ててください。多少高くついても、必ずターミナルからUber・Lyftなどの配車アプリを利用し、安全な車内でホテルのエントランスまで完全ドアツードアで移動することが、サンフランシスコ旅行における鉄の掟となります。